円錐ばねについて
円錐ばねとは
円錐ばね等について
ばねと言われて思い出す形は、どんなのでしょうか?
ほとんどの方が、通常よく見る圧縮円筒ばねを思い浮かべたと思います。
圧縮コイルばねにも、このような種類があることはご存知でしょうか。
今回はこの円錐ではない形、円錐ばね、樽型・つづみ型等について語りたいと思います。
円筒ばねではスペースが足りない時に円錐コイルばねにする等、
使用目的によって様々な形があります。
これら円錐ばね等の最大の特徴として、ばね特性が非線形であることが挙げられます。
ばね特性について
通常の円筒コイルばねの場合、ばね特性は線形となります。
1gの力を加えると1mmたわむ場合、2gの力で2mm、3gの力で3mmたわむ…といった具合です。
図にすると、下記のようになります。
ところが円錐コイルばねはこのようにはなりません。
ばね定数の低い箇所(径の大きい箇所など)から巻線が密着するため、綺麗な線径にはならないのです。
例えば1gの力で0.5mmたわむ場合、2gの力で1mmたわむわけではありません。
図にすると、下記のようになります。
ばね特性が非線形を示すものについて
下記のような条件の場合、ばね特性がより非線形となります。
①大径と小径の差が大きい
②巻き数が少ない
③ピッチが不等である
形状によっても変化してきます。
円錐コイルばねの荷重値などは計算が難しいため、ご希望がある際はプロにご相談ください。